この画像は夜明け前の
ドイツ、デュッセルドルフ駅のホームに
降り立った時の一枚。
何気ないこの一枚から、様々な想い出が蘇ってきます。不思議なものです。
旅先では知り合いに会うこともないため、
素の自分を出すことができます。
普段は人の目を気にしてしまったり、人見知りだったりするのに、旅先では自分でもびっくりするほど積極的になれたりします。
土壇場での自分の行動に驚くことも。
自分の立場や属性、様々なことから解放され、本当の自分を知ることができるのが一人旅です。
一人旅へ行くと、全て自分で選択して決める必要があります。
何かトラブルがあった時も自分自身でどうするか考え、解決していくことが求められます。
日本で当たり前だと思っていることが
当たり前ではないのです。
例えば空港での出発時間直前の搭乗口の変更。
年齢も性別も国籍も健康状態も多様な人々が空港内を何百メートルも早足で変更となった搭乗口へ移動します。
飛行機に乗り遅れた時も言葉もろくに通じない土地で、便の変更を申し込んだりもせざるを得ないのです。
私はドイツ・フランクフルトで搭乗口の再三に渡る変更でスペイン・バルセロナへの便に乗り遅れたので、預けていた荷物の手配もしなければなりませんでした。
今だから「あんなこともあったっけなぁ」と話せますが、その時は必死。
人間、追い込まれると何とかできてしまうものです。
こういう経験も貴重です。
「何があっても、命を取られるわけじゃないから」という気持ちはいつも心に秘めていました。
どの選択をしても、責任は自分自身。誰のせいにもすることができません。
しかし無事にトラブルを乗り越えた時も、失敗したとしても、全ては学びとなり、自身の成長に繋がるはず。
何があっても、以前よりはそう簡単には動じなくなりました。
自分の殻を破るのにもとてもいいと思います。
昨今のコロナ禍で、容易に海外旅行はできなくなってしまいました。
そろそろ生きていることを実感するためにも
旅に出たくなっています。